2005年12月 バックナンバー

リリーさん

本土に戻ったわたしは、はじめてわたしの方からガクに連絡した。

ガクは穏やかであるが、力強くこう言った。

「待ってた。工大駅に姉を待たせているからそこに行ってくれ。俺は、もう少し準備することが残っている。」

駅に着くと、ガクの姉であるリリーさんが全開にした車の窓ガラスから手を振っている。

「はじめまして。色々と面倒なことが起きているようだけど、まあ楽しくやりましょう。」

そう言うと車を発信させて、出来たばかりであろうタワーマンションの最上階に私を招いてくれた。

そこは、まさしく空の中だ。海の洞窟もない天空の中のスペース。

わたしはうれしくてうれしくて窓の外い向かって大きく手を伸ばした。

「気持ちいいでしょ、ここ。しばらくは、ここでわたしと暮らすことになるわ。生活に必要なものは一通り揃っているので、好きなように使ってね。洋服のサイズも同じくらいだと思うから、どんどん着てね。」

窓から見える光景は、まさしく空そのもので、リリーさんもその空のように大らかで美しく、今起きている色々な問題がまったくの絵空事のように感じてしまうほど、わたしの身体を覆っていた不安や緊張が解かれていくのが分かった。

生まれてはじめての感覚だった。干草よりもずっとずっとやわらかいもので包まれているような感じ。

わたしは、後にも先にもないだろうと思われるような深くやすらかな眠りについた。


無題

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いいことを教えてやろうか

「何か楽しいことない?」

と俺に聞く前に

カッと眼を見開いて

上を上を見てみろよ


『うそ日記』書籍化 速報

どうやら、本当に出版されるようです。

http://ameblo.jp/usonikki/

収録される作品はコレ↓です。

http://ameblo.jp/airsilky/entry-10000962023.html

『蓮島のケイ』の第一話です。

収録されたのはとてもうれしいけど、今回の書籍化にあたっては文章のみとのことで

木寺さんの写真が掲載されないのが残念…。

このブログは写真とセットで見てもらうことで意識して書いているから

文章だけだと、言い足りてないことがたくさんあるような気がするから。

まあ、はじめの一歩です。

ameba booksさん、ありがとうございます。

でも、次もよろしくお願いしますw。


無題

どんなに

まっすぐまっすぐな見通しの良い道にも

たいてい…いや、かならず

ちっぽけな落とし穴くらいは

あるもんだにゃぁ