2005年10月 バックナンバー

孤独な質問

アパートの屋上でビールを飲んでいた2人で。

ジュース片手に4歳の息子は、返答に困るようなことを言う。

「パパ、人は何のために生まれてきたの?」

「……。」

何のために生まれてきたのだろうか?

何のために生きているのかという質問よりも答えに窮する。

「何のためだろう?」

「教えて。教えて。お願い!」

「……。」

嘘はつけない。

月も僕らを見てるし。

何のためだろう。


無題

この口が

世の中にある有形無形のものすべてを

食べつくしてみたい

と言うと伝えると

男たちがとても喜ぶ


無題

豪華な花束よりも可憐な野花に惹かれてしまうようになった俺にとって

小さくいじらしい存在でも

人の目に触れると

心に暖かい灯火を点すこのてんとう虫が

あまりに眩い