新郎・神父

「新郎さ~ん、肩に力入ってますよ~。」

今日は、足かけ10年、波瀾万丈の恋愛期間を経てのハレの日。

そう、おれとあいつの結婚式だ。

そりゃ、肩に力も入るってもんよ。

力を抜こうとすればするほど、力が入る。

あいつも同じようだ。

俺が握る手の力を強めれば、あいつもそれ以上の力で返してくる。

ん????

気が付けば、おれは彼女の手の上に乗っかっていた。

燃焼系、燃焼系、アミノ式…

そんなつもりじゃないけど…。

周囲の人々は大爆笑。

「あいつ、もう手のひらの上で転がされてるよ…。」

うるせ~。

うちは亭主関白なんだよ。

小遣いは、毎日500円だけどな…。

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